目標

子どもたちに身につけてほしい力

遊びのなかには、心を動かすよろこびと肌で感じる学びがあります

感情をコントロールする・非認知能力を養うこと

近年の研究では、将来の成功に結び付きやすいといわれる「非認知能力」が世界的に注目されています。非認知能力とは、◎目標を達成するための「忍耐力」「自己抑制」「目標への情熱」 ◎他者と協力するための「社会性」「敬意」「思いやり」 ◎情動を抑制するための「自尊心」「楽観性」「自信」のこと。子どもたちの生活に当てはめるとすれば、“目標の達成まで粘り強くがんばる力”や、“うまくいかなかったときに諦めず「どうしてかな?」「次はこうやってみよう」と目標達成まで頑張る姿勢”の力といえるでしょう。大切なのは、「我慢すること」や「感情をコントロールする力」。これらの非認知能力は、自分でやる・自分で選ぶ・自分で決めるといった子ども主体の遊びのなかで育まれます。

「がんばればできる!」体験を積み重ねること

うまくいかなかったときでも子どもに寄り添い、「こうしたらどう?」とフォローしてあげることでがんばりが続くものです。そして、できるようになった成功体験が、「がんばればできる」という意識と、次の意欲へとつながります。「もっと上手になりたい!」「こんな工夫をしてみよう!」「あの人に協力してもらおう!」。遊びこむなかで、やる気、粘り強さ、探求していく力を育て、がんばればできる体験を重ねながら、非認知能力を育て、社会をたくましく生きぬく子どもに育てます。

3歳

とことん“遊びこむ”

いろいろな素材に触れて、五感を刺激することが大切な時期です。身体を使ってたくさん遊ぶ。好奇心のままに、遊びにのめりこむ。日々の遊びを通して身につく基礎体力や協調性が、やがて学びを深める力となります。3歳児が目指すのは、目的を達成できるまでたっぷり遊びこむこと。

4歳

“仲間と一緒に”遊ぶ

子どもが社会生活を営むために必要な、生活習慣の基礎を身につけます。友達と協力して目標をやり遂げたり、自分の考えを主張したり、ときには我慢して“自分を律する力”を育みます。仲間と一緒に遊び、ときには喧嘩しながら、社会性の基本を学んでいきます。

5歳

“自信を持って表現”する

自分の経験や感覚を生かしながら、遊びや活動に想像力を加えて発展させます。文字や数字を使ったり、生活や遊びの環境を仲間と協力して創り出すことが5歳児の目標。自分と仲間の主張を取り入れながら、自信を持って表現できるようにコミュニケーションの力を育てます。